出かけるときには忘れずに。

保育園に子供を迎えに行き、二人で家に戻ってきた。今日カミさんは友達とお食事なので遅いのだ。今日の夕食は何を作ってくれたのだろう。ドアの前に立ちカバンの中の鍵を探す。

ん?

ない。。。

頭の中で今日一日の行動を猛烈なスピードで再生する。今日は家族よりも私が早く家を出た。ということは、鍵は多分このドアの内側、玄関に置いてあるはずだ。。。

息子が聞く「どうしたの?」「かぎないの?」

「そうみたい」

「忘れてきたんじゃないの?そうでなかったらどこかに落としたんじゃないの?」

そうなんだ。それはわかっているのだ。。。

「どうする?」「近所のお友達の家に行って待ってようよ」

そんな恥ずかしいことはできません。。。

カミさんに電話する。圏外。。。。

「どこかでご飯食べて待ってようか」

「でもいつお母さんは帰ってくるの?」

いい質問だ。何とかカミさんと連絡を取らなくては。
オロオロしながら再び建物の外に出る。

カミさんから電話がある。

一緒にご飯を食べる人の体調が悪くなり、もう家に帰ってくるとこのこと。
よかった。。。

それから彼の指示により駅前の焼き鳥屋に入り、彼の頼みたいものを自由に頼んでもらって、男二人静かに飲みつつカミさんの帰りを待った。彼いわく、

「お父さんバカだねえ」