新聞もTVニュースも見ないんです

広報関係の仕事、プレスリリース(企業の広報資料)を作ってメディアに流す仕事をしているある人と話していて彼の口から出た言葉。

メディアのニュースがどうやってできるのかを知ってしまうとアホらしくて読まなくなってしまったらしい。

各企業の広報がメディアに取り上げて欲しいニュースについて資料を作り、(その資料には何日何時までは発表しないようにと書いてあることが多い。皆さん一斉に報道しないとニュース価値が下がるので。また記者会見を何日何時にどこでやりますよ、来て下さいとも書いてある)記者クラブに持って行く。

そこにはメディア各社がいてニュースのもとが来るのを待っている。広報の人はそこにいる各社に資料を手渡しする。すると質問が出る場合があるのでそれに答える。記者クラブにはポストもあるらしくそこに資料を投げ込んでも取り上げてもらえるそうだが、手渡ししたほうが扱いが大きくなるらしい。

映像が必要な媒体はカメラを持って指定された日時に記者会見場に行き、紋切り型の映像や写真を撮る。

しかし広報資料にはニュースの(企業が都合のいいように書いた)詳しい説明とともに写真入りCDがついているので、わざわざ取材に出かけなくともよい。

で、期日が来ると広報資料をコピペしオフィシャル写真がついた同じような記事がいろんなメディアに「ニュースニュース!」と一斉に出てくる、とこういうことらしい。