二台目の愛駄馬。

tantanso2008-11-12


1984年製のAF09タクト。10年ほど前に不動車でもらったものを動くようにし、普段のアシに使っている。なにげに一台目よりも積載力がある。カウル類はすべて取り外し、整備性向上と自由なライディングポジションを可能にしている。破けて座ると水が尻にしみたシートは近所のシート屋さんで張り替え新品同様。バッテリーは何度も交換したがカブと同品番なので安く買える。プラグキャップは二度壊れ、プラグはなぜか同等品があるデンソーイリジウム。この間レギュレータも壊れあやしい中国製同等品に交換。ミラーも片っぽぶつけて鏡にヒビが入っているがそのまま。ジェットを少しいじったためか始動性はイマイチだが、エンジンは調子よい。
こんなに長く乗る気はなかったのだが気がつくと私の手元に来てからはや10年。スーパーカブ90が昨年生産終了との報を受け、そろそろいつか乗ってみたかった世界の名車に乗り替えようと考えた。二人乗りできるし。まずはこのバイクを売ろう、とヤフオクで同等車両の相場を見る。ほとんど値段はついておらず、入札まったくなし。バイク王とかでもカスタムが激しすぎるから値段付かないだろうなあ。捨てるしかないのか。。
待てよ?ということはこのバイクが走り続けるには私が乗り続けるしかないのだ。私がこのバイクを手放した(見放した)瞬間にこの今でも60km/h出る約25年前の原チャリは誰にも乗ってもらえず、ただの鉄屑になってしまうのだ。こんなに使えるヤツなのに。
そこで私は決心。カブを買うのはやめよう。私が維持し続けられる限り、または直せなくなるまでこのバイクに乗ろう。いつか路上で息絶えれば、このバイクにとっても本望だろう。乗り手にはちょっと怖いけど。そうでなくても、一日でも長く21世紀の道を走ることはこのバイクにとって意味があることだろう。多分。