「勝負の日」

今日一緒に働いている若い同僚が赤いネクタイをして私のところにやってきた。
普段はそんなに服装に気を遣うタイプではないので声をかけた。

「今日かっこいいネクタイしてるねえ」

「ええ、今日は勝負の日なんですよ。今晩XXで3オン3なんです。」

なるほど、勝負の日ね、と感心した。と同時に、自分には最近彼の言う「勝負の日」というものが久しくないなあ、とも思った。